宮崎県地域日本語教育体制整備事業について
宮崎県は、文部科学省の「地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業」の採択を受け、(公財)宮崎県国際交流協会が本事業を受託し、実施しています。
宮崎県でも年々増加している外国人住民は、日本人と同じく、宮崎県民として地域で生活を営み、社会を支える存在です。「国籍に関係なく、一人一人が宮崎の暮らしやすさと安心感を実感でき、多様な文化や言語等を理解し、尊重し合える社会」が実現できるよう、本事業において地域日本語教育の充実を図っていきます。
令和6年度の取組みは以下のとおりです。
1.日本語教育体制の構築
①総括コーディネーターの配置
事業事務局である(公財)宮崎県国際交流協会に総括コーディネーターを配置し、地域日本語教育コーディネーターと連携をとりながら事業全体の調整を実施した。
②地域日本語教育コーディネーターの配置
地域や外国人の実態や特性を把握し、ニーズに応じた日本語教育プログラムの企画・調整を行う地域日本語教育コーディネーターを配置した。
③総合調整会議の開催
地域や外国人の実態・特性を踏まえた日本語教育の推進施策について協議を行う場として宮崎県、各市町村、関係団体、地域日本語教育コーディネーター、宮崎県国際交流協会で構成される会議を実施。事業の目的や進捗状況の説明のほか、今後の事業展開に関する意見交換等を行った。
総合調整会議
| 開催日 | 出席者数 | 内容 |
|---|---|---|
| 7月30日(火) | 33名 | ①日本語教育に係る県の取組及び今後の方向性について ②今年度の事業実施計画について ③実態調査について ④意見交換 |
| 1月28日(火) | 31名 | ①今年度の事業実施状況について ②地域日本語教育実態調査の結果について ③次年度の施策の展開について ④意見交換 |
④日本語教育実態調査
宮崎県における日本語教育の現状や、外国人住民の日本語教育に係る課題及びニーズを把握するため、市町村や日本語学習支援者などを対象に調査を実施した。
⑤日本語教育担当者研修の実施
日本語教育を取り巻く状況や認識を共有するため、市町村の日本語教育担当者を対象に、日本語教育の重要性や育成就労制度に関する研修を実施した。
| 開催日 | 出席者数 | 内容 | 講師 |
|---|---|---|---|
| 7月31日(水) | 22名 | ①育成就労制度について ②育成就労制度における日本語能力の重要性について ③地域日本語教育の重要性について | 伊東 祐郎 (公立大学法人国際教養大学 専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域 特命教授) |
⑥ひなたにほんご交流会
県内で活動する日本語教育関係者が日頃の課題等を共有するとともに、関係者同士の顔が見える関係づくりを推進することを目的に実施した。
| 開催日 | 出席者数 | 場所 |
|---|---|---|
| 11月30日(土) | 21名 | KITENビル8階コンベンションホール(宮崎市) |
⑦日本語教育・多文化共生入門セミナー
地域における日本語教育について機運醸成のために、市町村職員を対象としたセミナーを開催した。
| 対象 | 開催日 | テーマ | 受講者数 | 講師 |
|---|---|---|---|---|
| 宮崎市 | 10月9日(水) | やさしい日本語について | 31名 | 犬飼 康弘 氏((公財)ひろしま国際センター研修部研修課 日本語常勤講師) |
| 日向市 | 10月30日(水) | 浜松市で考える多文化共生の取り組み | 31名 | 松岡 真理恵 氏((公財)浜松国際交流協会 事務局次長) |
| 小林市 | 11月13日(水) | 安心して生活できる地域づくりのために -やさしい日本語の基本と実践- | 20名 | 坊薗 絵里子 氏(宮崎国際教育サービス株式会社) |
| 新富町 | 12月18日(水) | 「やさしい日本語」でつながる地域づくり そして多文化共生社会へ | 53名 | 𠮷元 愛美 氏(宮崎国際教育サービス株式会社) |
| 都城市 | 1月31日(木) | やさしい日本語の基本と実践 -話し言葉を中心に- | 33名 | 坊薗 絵里子 氏(宮崎国際教育サービス株式会社) |
2.日本語教育の実施
①日本語講座の開催
宮崎県内に住む外国人が、地域で生活していくためのコミュニケーションとして基本的な日本語を習得することを目的に「日本語講座」を開催した。
※日本語教師が教科書を使用し、複数の学習者に教えるスクール形式。
※対面とオンラインで実施。
使用教科書「いろどり 生活の日本語 入門・初級1・初級2」「まるごと 日本のことばと文化(かつどう・りかい) A1・A2」「いっぽ にほんご さんぽ」初級1~3
【対面講座:宮崎市内】
| 入門 | |
|---|---|
| 時期 | 10月15日(火)~1月16日(木) |
| 場所 | カリーノ宮崎 |
| 受講者 | 6名(延べ89名) |
【対面講座:宮崎大学】
| 入門 | 初級 | |
|---|---|---|
| 時期 | 7月1日(月)~1月14日(火) | 7月2日(火)~1月15日(水) |
| 受講者 | 12名(延べ122名) | 13名(延べ163名) |
使用教科書 前期:初級1、2、3(いっぽ にほんごさんぽ)
後期:入門、初級1、初級2(いろどり)
【オンライン講座:ZOOM】
| 入門 | 初級1 | 初級2 | 初級3 | |
|---|---|---|---|---|
| 時期 | 10月16日(水)~ 2月12日(水) | 前期:6月12日(水)~ 9月27日(金) 後期:10月15日(火)~ 2月13日(木) | 前期:6月11日(火)~ 10月1日(火) 後期:10月16日(水)~ 2月7日(金) | 6月12日(水)~ 9月27日(金) |
| 受講者 | 8名(延べ142名) | 前期:8名 (延べ108名) 後期:9名 (延べ131名) | 前期:8名 (延べ187名) 後期:7名 (延べ94名) | 5名(延べ87名) |
②地域日本語教室の開催
外国人住民が地域で生活をする上で必要な日本語を学習する場だけでなく、住民同士が交流を通してお互いの文化を理解し、地域の暮らしで必要な情報を交換する場、外国人住民の地域参画のきっかけとなり、一緒によりよい地域づくりを目指す場として地域日本語教室を開催した。
新富町
| 開催日 | 会場 | テーマ | 参加者数 |
|---|---|---|---|
| 11月24日(日) | 新富町西体育館 | 自転車の交通ルール | 35名(うち学習者25名) |
| 1月19日(日) | 新富町総合交流センター きらり | 防災 | 13名(うち学習者9名) |
③日本語スピーチコンテストの開催
宮崎県で生活する外国人住民に、日本語学習の成果を確認する機会を提供するとともに、スピーチを聞くすべての方に新たな視点を与え、相互理解を図ることを目的に開催した。
スピーチコンテスト
| 日時 | 会場 | 出場者数 |
|---|---|---|
| 2月2日(日) | 県電ホール | 23名 (学生の部:9名 一般の部:14名) |
④ひなたにほんごナビの運営
宮崎県(県国際交流協会を含む)や市町村の日本語教育に関する取組を多言語で紹介するポータルサイトを運営し、外国人住民や日本人住民等への周知を図った。URL:https://hinatanihongo.mif.or.jp/
3.日本語教育人材の育成
①日本語教師研修
県内で活躍する日本語教師を対象として、よりよい教育活動につながる知識・技能を身に着けるため研修を実施した。
| 日程 | テーマ | 受講者数 | 講師 | |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 12月14日(土) | 著作権について | 13人 | 我妻 潤子 氏 (株式会社テイクオーバルコンテンツライツ事業部長、東京藝術大学非常勤講師) |
| 第2回 | 2月1日(土) | 生活者としての外国人を対象にした日本語教育活動での『日本語教育の参照枠』を活用したプログラムデザインについて | 13人 | 深江 新太郎 氏 (NPO多文化共生プロジェクト) |
| 第3回 | 2月8日(土) | 生活者としての外国人を対象にした日本語教育活動での『日本語教育の参照枠』を活用したプログラムデザインについて | 12人 | 深江 新太郎 氏 (NPO多文化共生プロジェクト) |
②日本語学習支援者講座
地域日本語教室・日本語れんしゅう会・日本語ボランティア紹介等で活動する日本語学習支援者の養成とスキルアップを目的に下記の講座を実施した。
| 日程 | テーマ | 参加者数 | 講師 | |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 11月9日(土) | やさしい日本語でのコミュニケーション | 11人 | 長尾 晴香 氏 (㈱link design lab) |
| 第2回 | 11月16日(土) | 学習者から会話を引き出すコミュニケーション手法 | 11人 | 吉田 有美 氏 (キャリアカウンセラー・傾聴コーチ) |
| 第3回 | 11月24日(日) | 地域日本語教室体験 | 11人 | |
| 第4回 | 12月21日(土) | まとめ | 11人 | 西山 陽子 氏 (特定非営利活動法人国際活動市民中心) |